花が咲くと繊維が弱るので、花が咲く前に採取します。あ、咲いちゃってる↑(笑 なので、適期は7月ぐらいでしょうか。 カラムシの葉はやわらかくて、毛がびっしり。ふわふわした感触が気持ちよく、子どもの頃は登下校中に触って遊んでいました。昔はごく身近にあった植物です。 で、今日は、葉っぱでなくて茎を使います。 先端からしごくように葉っぱをとり、茎だけにします。 さらに、外側の外皮だけをむいて、束にして水に浸けます。 その繊維の美しいこと。きめ細やかな線の集合体です。 ぱっと見は、なんでもない植物。それが、こんなに美しくて強い繊維を持っているなんて。 とても簡潔に繊維を取り出す工程を書きましたが、手作業の中にはたくさんのコツがありました。ちょっとした力加減、道具の面の削り加減、角度などなど。初心者の私の手つきはぎこちなくて。 暮らしの基本、衣食住。一昔前は、暮らしに必要な物をそれぞれその地域にある身近な自然物から得てきました。そこには人の知恵と手ににじむ技術、そして苦労がありました。 今の時代、昔のように、自然とともに生きる技術を実生活に活かすことは難しいけれど、こうして時々集まって、ほんのひとつまみの里山文化を体験する、というのもいいじゃないですか。ゆるりとした時間の中で昔の暮らしに思いをはせる。 くつきの森が、里山文化の集う場になればいいな…と思います!(み)
by kutsukiforest
| 2019-08-26 16:37
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